リズム感を身に付ける良い練習法は?

【category】リズムに関するお悩み

これまでクラシックしか弾いてこなかったからか、ビートのある音楽のニュアンスがうまく表現できません。どうすればリズム感がつきますか?

裏拍でメトロノームを鳴らしながら弾く練習をしてみましょう。4拍子の曲であれば、通常の表拍では「1、2、3、4」とカウントを取ります。それを細かく「1と2と3と4と」と数え、「と」の部分=裏拍を意識的に感じてみるのです。バラード曲は「1、2、3、4」の表拍でカウントしても構いませんが、リズム感のあるカッコいい曲は、裏拍で取れるようになるとグルーヴが生まれて一気に演奏が上手く聴こえます。

グルーヴはジャズの演奏をする際にも生きてきます。「ジャズっぽいフレーズを弾きたい」という人は、まず裏拍を意識してみましょう。ジャズっぽい響きが一切入っていない「ドレミファソラシド」というただのスケールでも、裏拍を意識した弾き方をするだけですぐにジャズらしく聴こえてきます。

裏拍を意識すると、1つ1つの音の長さ(音価)にも意識が行き、どんどんグルーヴのある演奏になります。ポップスやジャズを演奏する際には音の長さがポイントだということを忘れないでください。

教えてくれたのは・・・広田圭美先生

東京藝術大学作曲科卒業。2008年にヴィブラフォンとピアノのユニット“タマトミカ”でメジャー・デビュー。作曲/アレンジ/ピアノ担当。2012年よりピアノとパーカッションのユニット“227”で活動。TBSラジオ『ナイツのちゃきちゃき大放送』など番組音楽担当。現在、舞台音楽、CM作曲、アレンジャーとしての活動のほか、庄野真代、大橋純子、日野美歌、鈴華ゆう子(和楽器バンドボーカル)などのサポート・ピアニストとして、ライブやレコーディングに参加。