ビル・エヴァンスの「ワルツ・フォー・デビイ」をしっとり弾くには?

ビル・エヴァンスが1956年に作曲し、1961年にリリースした同名のライブ・アルバムによって広く知られるようになった「ワルツ・フォー・デビイ」。姪のデビイに捧げる曲として作られたこの楽曲は、ジャズ・スタンダードとして多くのミュージシャンにカバーされています。PianoPressでは、こちらのピアノアレンジ譜を販売しています。

アレンジしてくださったのは、木並和彦さん。木並さんから演奏のアドバイスをいただきました。

アレンジャーからのアドバイス

リハモの巨匠ビル・エヴァンスの楽曲ということもあり、ピアノならではの美しい響きや華やかさを随所に取り入れました。また、ちょっとした転調をはじめ、ビル・エヴァンスのアプローチをふんだんに盛り込んだアレンジにしています。アドリブも彼のスタイルを取り入れたものにしてみました。透明感を感じさせるオクターブ上でのテーマ弾きや、全体的に流麗で動きのある雰囲気をぜひご堪能ください。

演奏する際は、いわゆる三拍子の“ブン・チャ・チャ”を感じさせないよう、リズムや小節を大きく取って、流れるような曲調を心がけましょう。また、メロディすべてに和音が付けられていますが、弾きにくかったり指が届かない場合は、トップノートを優先して単純化しても構いません。慣れてきたら、和音構成でのメロディに挑戦してみてください。

この曲は、溺愛した姪のために作られた優しくてロマンチックな名曲です。最後はご自身の最愛の人を想いながら、表情豊かに弾いてみてください。

ピアノを弾く方が喜びそうな、絶妙な響きが散りばめられているこちらのアレンジ。それにも関わらず、音数は少なく抑えやすい和音が多いので、初心者にも弾きやすくなっています。ジャズ未経験の方もぜひ!

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■楽譜詳細
曲名:ワルツ・フォー・デビイ
スタイル:ピアノソロ
作曲:ビル・エヴァンス
編曲:木並和彦
難易度:中級
ページ数:5ページ
配信開始日:2023年9月24日